サラリーマンが最初に節税&投資を行うのでれば、”ある条件下”において、財形貯蓄をお勧めいたします。
財形貯蓄の選択
住宅取得のため、老後資金と絞って住宅財形で貯蓄してもいいですが、家族に内緒で引き出すことが可能で、しかも足がつきにくい貯蓄というのは、こっそり引き出したい欲求にかられることが多いです。
こういった目的外での利用を想定した場合、一般(目的を特に選ばない)財形貯蓄で積み立てるほうが効率的と思います。
財形貯蓄のメリット
節税サラリーマンが考える財形貯蓄のメリットは、ズバリ!!超短期で金利が期待できる点につきます。
ALL Aboutマネー「あっという間に100万円貯まる!財形貯蓄って何?」
財形貯蓄のメリット:数値情報
たいていの会社で、財形貯蓄には奨励金が設定されていると思います。
節税サラリーマンが勤務している会社では、投資額の3%、1,500円が上限の制度となっており、節税サラリーマンは、毎月50,000円を財形貯蓄に投資しています。
内訳は、給与天引き-50,000万円、財形貯蓄奨励金+1,500円となり、合計-48,500円で、5万円の貯蓄となります。
差額1,500円がメリットとなります。
え?!、たったの1,500円なのに。。。そこまでやる?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、サラリーマン副業での、中長期株式投資の目標利率はせいぜい10%、繰り返しますが1年かけて10%です。
財形貯蓄の3%は超短期(1日?)で発生する金利と同等と考えられますので、節税サラリーマンとしては、メリットが非常に大きいと考えています。この金利分をうまく利用することにより、年間の投資目標利益への近道につながります。
財形貯蓄のメリット:参考例
(上記を引用して、わかり易くするため単利で計算)
年間目標利益:投資額の10%
毎年の追加原資:600,000円(財形貯蓄額)
財形貯蓄金利:18,000円(投資額の3%)
目標金額への不足金:42,000円(対投資額の7%)
貯金が苦手な方向け:『給与天引き』効果
毎月一定額の貯蓄ができる。毎月???円と決めた投資資金を確保しやすい。
働き始めて日が浅い方はそもそもの貯蓄金額が少なく、投資にまわせる原資も少ないかと思います。
いったん口座に振り込まれたお金を、自分の決め事によって、一定額貯金し続けるというのは、なかなか続けられないものです。
財形貯蓄制度を利用すると、2~3年経って、気づいたころには100万円ということもよくあります。
財形貯蓄のデメリットとその対策
最後に財形貯蓄のデメリットと対策をご案内いたします。
冒頭お話しした、”ある条件下”とは以下を想定して利用できることと、言い換えることができます。
デメリット①:低すぎる利率
対策==>ある程度の金額ごと、定期的に引き出す。
デメリット②:目的外での解約ができない(財形住宅貯蓄
対策==>一般財形で貯蓄する。(注意:一般財形は課税されます。)
まとめ
いかがだったでしょうか?
財形貯蓄は昔からある制度ではありますが、使いどころによっては、まだまだ有効活用できるポイントのある制度だと思います。
そして、つみたてNISA制度ができたことにより、財形貯蓄制度で貯めた資金を、つみたてNISA移行することで、低リスクで投資の勉強が可能となります。