②iDeCo(個人型確定拠出年金)の運用中にかかる税金も「非課税」
確定拠出年金では、運用によって得た利益(評価益)に対して、運用期間中、その金額が非課税となります。
通常の株式投資、投資信託等の運用では、運用によって得た利益(評価益)に対して約20%が課税される仕組みとなります。
確定拠出年金では、老後に受け取るまでの運用期間が非常に長くなるため、継続的に拠出を続け、順調に評価額が積みあがると、1,000万を超えることも普通に考えることができます。
その元本から運用によって得られる利益(評価益)の20%ですから、その恩恵は非常に大きいと思います。
※節税サラリーマンは2017/7時点で約430万円の評価額ですので、60歳時点での持参規模はおそらく1,000万は超えると思っております。
正確にお伝えすると、将来年金を受け取る際には課税されるので、確定的なメリットは「運用期間中に利益(評価額)に課税されず、複利で資産運用ができる。」点になります。
※複利のメリット
詳細は別記事でご紹介いたしますが、複利運用の効果は絶大です。
①毎年10万円、年率10%、10年間運用する場合と、
②毎年 5万円、年率10%、20年間運用する場合とでは、
結果数値に大きな差が出てきます。
①は約175万円
②は約315万円
と、想像を超える差が結果として出てしまいます。
運用益が非課税になるのであれば、NISA(少額投資非課税制度)も同じでは?と思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、NISAの場合、年間120万までの投資額に対して、最大600万円の運用元本を対象として、5年の期限が設定されております。
また、5年経過前に売却してしまうと、その金額分が非課税優遇枠から外れるといった不便な制度となります。、
大きな金額、長期間の運用を行おうと思っているのであれば、NISAは少々使いづらい制度と思います。
③年金受け取り時にも税金の控除
一時金として受け取る場合には「退職所得控除」が、年金として受け取る場合には「公的年金等控除」がそれぞれ適用されます。
国税庁タックスアンサー
退職所得控除
老後は、所得が減って、税率が下がっている場合が多いことから、確定拠出年金を使って、課税のタイミングを遅らせることが有利な面もあります、