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つみたてNISAフェスティバル2018に潜入してきました。

こんにちは、節税サラリーマンです。

今回運良く申し込みが間に合ったこと、嫁さん子供の理解を得られたため、本日(2018年4月21日)「つみたてNISAフェスティバル2018(つみフェス2018)」に参加してきました。

ちなみに、前回(つみたてNISAフェスティバル2017 2017年9月10日開催)は不参加でした。

※2018/4/23追加情報

Quick Money World「攻めのイベント「つみフェス2018」、ピンク色の会場に250人」にコメント掲載いただきました。

つみたてNISAフェスティバル

2018年より開始されたつみたてNISAの普及を目指した金融庁主催のイベントです。

当初、「つみたてNISAフェスティバル2017」として開始し、その後「つみたてNISA Meetup(つみップ)」へ変化し現在に至ります。

この「つみたてNISA Meetup(つみップ)」は、「つみたてNISAフェスティバル」より幾分小さな規模で、全国各地を回っていることが特徴的です。

一定期間の地方巡業が終わり、東京に戻って「つみたてNISAフェスティバル2018(つみフェス2018)」を開催しました。

以下、講演の順番通りに気になった点、参考になった点をご案内いたします。

金融庁挨拶(村井英樹大臣政務官)

※細かい数字のメモを取り損ねました。申し訳ありません。

「つみたてNISAフェスティバル」は、金融庁にしては攻めているイベント、この攻めているは、「金融庁らしくない」を指しています。

伝えたい点は、2枚のスライドに集約できます。従来から言われている通り、日本国民が保有している金融資産の内、投資に回している比率は、アメリカ、イギリスより低いです。

比率が低いだけならよかったのですが、投資に回る資産の少なさから、結果として、日本国民の総資産の増加率が低い比率に留まっている。

もちろんこれは、国民の収入が伸びていないことも一因ではありますが、投資に回した金融資産の少なさから、その資産がお金を稼げていない現状があります。

基調講話(岡本和久氏) 100年人生のお金との付き合い方

非常に有益なお話をされていたのですが、節税サラリーマンの理解と入力のスピードが追い付かず、参考になった点を散文的にご案内いたします。

100年人生の目的

人生を100年ととらえた場合、大きく3つのステージに分けることができる。

  • 学びの時代(社会人10年程度までに人的資産を作り上げる)
  • 働きの時代(65歳くらいまでに金融資産を作り上げる)
  • 遊びの時代(寿命までの間、生き様を見せ、次世代の人的資産の形成に尽力)

学びの時代

間違えてはいけないのが、人生の目的はお金持ちになることではなく、「しあわせ持ち」になること。そのために必要な6つの富は以下になります。

  • 金融資産
  • 健康
  • 家族
  • 交友関係
  • 趣味
  • 社会貢献
お金は感謝のしるしです。社会貢献+楽しみ+お金=仕事

金遣いの王道・ハッピー・マネー四分法では、入ってきたお金を下記の4つに分類して遣うことを薦めている。それは、「つかう」、「ためる」、「ゆずる」、「ふやす」の4つです。

働きの時代

退職後の最大のリスクは、生活の質の大幅な引き下げです。

今貰っている収入は、現在の生活費と、退職後の資金の二つ用途で使う必要があります。

そのため、緊急用の資金を給与口座(1か月分の給料がめど)に残し、それ以外の資金をグローバル株式インデックスファンドの積み立て投資に変える。そして絶対にやめない。

また、退職金は公社債投信へ投資することで、退職後の生活の質の低下は最低限に抑えることができます。

まとめ

仕事という社会貢献は、時間と共に自分のため、会社のため、お客様のため、世の中に仕える仕事へと変化していく、こころざしを次世代へ、投資で投志を。

つみたてNISA誕生秘話(カン・チュンド氏、岡田篤氏、油布志行参事官)

カン氏:つみたてNISA開始に際して、びっくりするほど金融商品が絞り込まれていた。

油布参事官:海外では金融商品にここまでの絞り込みは行っていない。日本では、短期投資に向いた商品ばかりで、つみたてNISAが目指す長期投資に向いた投資信託が少なくて、岡田さんを含むWGで基準を作ってもらった。

岡田氏:日本の投資信託は、短期運用の商品比率が高く、売り方が適切ではなく、投資の裾野が広がっていかない

カン氏:金融庁ではそのような指導はしてなかった?

油布参事官:投資信託を売るときは「窓口できちんと説明しなさいよ」との、金融庁から指示が少し誤解され、エビデンス主義(説明書類にチェックボックスとサイン直筆)になって、エビデンスをどれだけ集めたかという報告主義になってしまった。

カン氏;日本株式インデックスファンドで、信託報酬0.5%以下という基準はどのように決まったのか?

岡田氏:国が進めるなかで、信託報酬0.5%以下などの基準となる数字を決めることにはいろいろな意見があった。つみたてNISAは、いうなれば国内にタックスヘイブンをつくる話ですので、初心者向けに数値目標を設定することは必要と考えた。

油布参事官:手数料と信託報酬が低ければいいという訳ではなく、この競争が続くと、その競争について行けない金融機関が発生する可能性があり、行政官としては悩むところ。また、タックスヘイブンではなく、税制優遇のひとつであることは理解して欲しい。

カン氏:アクティブファンドはどのように決めたか?

岡田氏:WGでも意見が割れて合意に至らず、各員が意見書を提出することとなった。自身としてはアクティブファンドを入れるべきであり、新たな金融商品の芽を摘んでしまう懸念があったが、初心者が入ってくるので絞り込みを行うべきと考えた。

油布参事官:アクティブファンドは個別銘柄への投資に近いため、応援したいと思った企業がある場合の受け皿となる。

カン氏:信託報酬に加えて、月額で実際にかかったコストを個人へ報告する仕組みがある。

油布参事官:すでにつみたてNISAでファンドを持っている場合、2019年以降、実際のコスト(????円など、パーセンテージではない)報告がある。これは、投資のベテランでも信託報酬を低く見積もっていると思われる実例があり、報告することで新たな発見や気づきがあるかもしれない。

カン氏:この中でつみたてNISAをやっている、もしくは申し込んだ方はと挙手を求め、8割がたの手が上がった。残りの2割が参加してないがその方たちに向けて何か?

岡田氏:つみたてNISAはとにかく始めた方が良い。商品は決めたものがあればそれを買えばいいし、もし特定の商品がなければ自分のスタンスから遠いところの商品を買ってみると面白い。余談ですが、毎月1回日本橋から京都まで歩いた。初日は日本橋から品川、戸塚と、最終的には京都まで歩いた。何を言いたいかというと、月に1回歩くだけで京都まで到達できるということ。つみたてNISAのコツは続けること。続けること、続けること。

油布参事官;お金を貯めてから投資という考えは捨てた方が良い。ボーナスなので大きな収入が入って、それを投資に使うと高いリスク商品を買いがち。そうではなく、投資をしながら貯める、給与天引き等で定期的に投資に資金を回すことが最適

初めての投資!おススメの一冊 ベスト10(虫取り小僧、吊ら男、たぱぞう)

投資の著名ブロガー3名にて掛け合い形式で報告がありました。

あらかじめ皆さんのブログをご案内いたします

いつか子供に伝えたいお金の話(虫取り小僧)

吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)(吊ら男)

たぱぞうの米国株投資(たぱぞう)

番外編

3名のブロガーの推薦書籍です。

虫取り小僧推薦

貧乏老後にならないためのお金の法則(田村正之)

 

吊ら男推薦

難しいことは分かりませんが、お金の増やし方を教えてください(山崎元、大橋弘祐)

 

たぱぞう推薦

千年投資の公理(パット・ドーシー)

 

8位(3冊)

お金に強くなる!(山崎元)

 

全面改訂 超簡単 お金の運用術(山崎元)

忙しいビジネスマンでも続けられる毎月5万円で700万円つくる積み立て投資術(カン・チュンド)

5位(3冊)

臆病な人でもうまくいく投資法(竹川美奈子)

難しいことは分かりませんが、お金の増やし方を教えてください(山崎元)

全面改訂 ほったらかし投資術(山崎元、水瀬ケンイチ)

4位

投資家が「お金」よりも大切にしていること(藤野英人)

3位

ウォール街のランダムウォーカー(バートン・マルキーム)

2位

敗者のゲーム(チャールズエリス)

1位

お金は寝かせて増やしなさい(水瀬ケンイチ)

つみたてNISA公式キャラクター

343通の応募、最終候補3作品を2018年4月に選定し、「つみたてワニーサ」に決定しました。

つみたてワニーサ

作成者コメント:投資で癒しをという岡本氏の講演に共感した。に交換して、投資という馴染みが薄い分野に貢献できればうれしい。

つみたてワニーサ作成者

有識者によるパネルディスカッション

モデレータ:島田知保氏

パネリスト:山崎元氏、田村正之氏、八幡道典政策管理官

参加者からの質問に、パネリストがコメントする形で進められた。

新入社員のOLです。投資を始めようと思っていますが、合コンやショッピングでお金がありません。どうしたらいいでしょうか?

田村氏:浪費家の僕から言うと給与天引きでためるしかない。

八幡管理官:お金がたまってから投資したいという人が多い。

山崎氏:お金がたまらないということは、収入に比して使いすぎている。使いすぎる理由としては、隣人と比較していることが原因。競争心を捨てることも必要では?すべてではなく、一部の競争から降りることも必要。

最近、日本株、米国株の乱高下が激しいです。こうした局面でもつみたて投資すべきでしょうか?

山崎氏:株価が下がるとリスクプレミアム(同じ金額を投資した時に投資信託をより多く買うことができ、株価が値上がりした際の評価額の上昇が大きくなる)のバイアスがかかるので投資をお薦めいたします。長期分散、低コストがおすすめ、行動経済学的にもつみたてNISAはよくできた制度です。

田村氏:毎月積み立てると平均的な購入コストは下がる。米国株は、従来5年周期でジグザグしていたが、現在8年間を超えて上昇を続けている、そろそろクラッシュする可能性がある。

本当に長期投資ってお金が増えるのでしょうか。また、長期ってどのくらいの期間のことなのでしょうか

八幡管理官:投資経験が短いが、投資期間は長いほうが良い。

山崎氏:投資信託は自分のお金を経済活動に参加させることですから、長期であれば長期であるほど良い。取引コストの高さと、その時々の判断でポートフォリオを見直しても良い。長期投資の反対語で、短期投資はどうか?という意見もあるが、短期はダメであること。つみたてNISAに入らないような、短期投資銘柄もよくない。

つみたてNISAとNISAはどちらかに一本化されるのでしょうか。

八幡管理官:税制改正大綱2016年度では一本化は記され、2017年度ではその記載がなくなっている。新しくできたつみたてNISAは大事にしたい。

山崎氏:つみたてNISAが大事であれば、従来NISAにはそれほどひどい営業活動の実態があったのか

八幡管理官:従来NISAを野球に例えると、つみたてNISAは初心者向けでキャッチボールに相当する。

山崎氏:従来NISAがいきなりなくなるようなことはない?

八幡管理官:省庁間のバーターの経緯から、ある制度を終わらせることは相当ハードルが高い

仮想通貨はどうか

(これ以降、スライドが表示されず、聞けたポイントのみ記載します。

田村氏:価値の裏付けがないのでやめたほうが良い

手数料が下がりすぎた場合に投資信託がなくなるか?

山崎氏:今までが高すぎた印象。まだまだ削れるコストがある。インデックスの利用料負担が大きい、2~3ベーシスポイント(0.02%~0.03%)取るところもある。

つみたてNISAに入らなかった投資信託が繰り上げ償還を実施している。つみたてNISA銘柄で繰り上げ償還が発生した場合には、スイッチングを認めてほしい。

八幡管理官:つみたてNISAが始まった段階で回答は出来ない。将来的には検討の余地あり

ロボットアドバイザーの有効性

田村氏:きちんとしたロジックで実施していると思われる。1%のコストは妥当性あるが、つみたてNISAと比べると、信託報酬でつみたてNISAが優位と思われる。

山崎氏:ポートフォリオを決めるのは自分自身のはず。それを丸投げで運用するために、窓口のファンドラップは相当に高い手数料を取っているのでダメ、同じロジックでロボットアドバイザーもダメ。

田村氏:手数料が高いことで長期投資に悪影響が出ることは別紙資料にて紹介している。

職場つみたてNISAの普及

八幡管理官:つみたてNISAに興味がない人に働きかけるために、職場から情報発信してほしいが、金融機関のやる気にも影響される懸念がある。金融庁も霞が関全体に、更に地方自治体に向けて広めていきたい。これは閣議決定事項のため、公務員は閣議決定されると行動しなければならなくなる。

山崎氏:「職場つみたてNISA」はネーミングが悪い。職場つみたてNISAの普及で、社員の資産活用が進むし、会社にとっては払った人件費が有効活用できる副次的な効果がある。社員、経営者、金融機関にとっても三方良し。

妻の投資への同意の得方

田村氏:妻からの信頼がない場合、配布資料のようなエビデンスを提示したら

八幡管理官:私も投資を最近始めた。妻からもそんなことやって大丈夫なの?と言われ、政府が推進しているからというと、最近政府も信頼できないと言われた。つみたてNISAの説明では、良い時も、悪い時もあり、結果としてはやや良いところに落ち着く。これで妻を説得した。

田村氏:母につみたてNISAを薦めたが、投資しなかった、と思ったら、金融機関から勧められたテスラの株を数百万買っていた。

 

山崎氏:自分で稼いだ金の投資を断るような妻は正直離婚だよね。

悪い投資商品に騙された親類に関して

山崎氏:年を取ると、遠くの親類より近くのセールスマンを信頼してしまいがち。定期的な連絡をしようと思います。

まとめ

今回、つみたてNISAフェスティバルに初めて参加し、非常に楽しめましたし、勉強になりました。

また、村井英樹大臣政務官が言っていた「攻めている」に関しても実感できる点が多く、金融庁の職員がミニオンのコスプレで登場した時は度肝を抜かれました。

このつみたてNISA悪いところが見当たらない制度ですので、投資を気軽なキャッチボールから始めてみてはいかがでしょうか?

補足

つみたてNISAフェスティバル2018の講演を受けて、iDeCoのアセットアロケーションと、ポートフォリオを変更しました。

今回の記事に関してお断り

節税サラリーマンは講演を直接会場で聞き、この記事を書いておりますが、録音した内容を記載した訳ではありませんので、実態と一部異なる可能性があります。また、配布利用の一部も引用しております。この点、ご容赦お願いいたします。

※2018/4/23追加情報

Quick Money Worldにコメント記載いただきました。

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