こんにちは、節税サラリーマンです。
今回は、学歴フィルターに関してご案内します。
学生が入社を希望した場合、エントリーシートを提出、書類選考、一次面接〜最終面接と選考が進みます。
人気企業である程、書類選考の際に学歴フィルターにかける可能性が高いです。今回、学生の皆さんに、学歴フィルターが存在する理由と、有名大学の学生ではない人が学歴フィルター突破するポイントに関してご案内します。
新卒入社選考プロセスに関して知りたい人
目次
1.【いきなり結論】これが学歴フィルターだ!
超人気企業には学生の応募が殺到します。
特に、知名度の高い会社(ブランド)の応募者数は尋常ではありません。特に、個人向けに比較的高額な商品を販売する会社には人気が集中します。具体的にいうと、自動車メーカ、家電メーカ、携帯電話キャリア、航空会社などには数万の学生がエントリーシートを送ります。当然ですが、全ての応募者に対応することは不可能です。
そこで学歴でざっくりフィルターをかけます。
学歴でフィルターをかける理由は、「比較的簡単に入学できる学校と、入学が難しい難関校に通う学生を比べた場合、難関校に通う学生の方が、仕事の能力が高い可能性がある」からです。特に証券会社、金融機関、商社の学歴フィルターは厳しめです。
また、そこに学歴フィルターが存在していると言っている訳でもありません。
2-1.学歴は運次第で変わります
学歴には運の要素があります。
学生の皆さんは自分なりに努力され、入試に望まれることでしょう。でも、自分の能力以上の結果を出せた人、自分の能力を発揮できなかった人もいます。具体的には下記のような人です。
- たまたま前日に学習した内容がそのまま試験に出た
- 試験当日熱が出て、数学の試験が全く解けなかった
- 隣の座った学生がうるさくて試験に集中できなかった
2-2.高卒と大卒の差は大きい、事情が許せば大学に進学しましょう
特にメーカの格差はひどいです。
公務員のキャリア、ノンキャリアの比ではありません。大卒が30歳で係長に昇進するところ、高卒だと50歳でやっと昇進できるほどに格差があります。また、世の中には高校、大学以外の学校もあります。
ここでは、企業が大卒として扱う学歴、高卒として扱う学歴に関してご案内します。
- 大学院卒
- 大学
- 高等専門学校(主に国公立、中学卒業後5年間通う)
- 高等学校
- 専門学校(主に私立、高校卒業後2年〜3年通う)
- 短期大学
2-3.入社順序の差は生涯埋められない
大企業や公務員には年功序列が今でも存在しています。
一部上場企業や公務員の場合、入社年次の差は退職まで響きます。浪人や留年などにより、入社年次に差がでた場合、
その差は退職まで埋まらないと考えた方が無難です。
希望する大学に合格できず、浪人することはオススメできません。
いずれ就職することを考えているなら、学校のブランドにこだわって浪人することは無意味です。先ほどご案内の通り、浪人、留年の差は退職まで響きます。無理せず入れる大学に入学することをオススメします。あなたにとって入学がやさしい大学なら、きっと好成績も取れるでしょう。
ただし、ひとつだけ課題があります。それが学歴フィルターです。
2-4.学歴フィルターのない企業も多い
公務員採用試験では必ずペーパーテストがあり、学歴フィルターは存在しません。
人気企業でも学歴フィルターに掛けず、ペーパーテストを行う場合があります。先ほど、学歴は運の要素が強いとご案内しました。学歴が運ならば、もう一度ペーパーテストを受けさせて判断すれば良いと考えている訳です。なお、公務員の場合はマークシート、筆記、その後面接と進むケースが多いです。
3.企業は優秀な人材が欲しい
企業は学生時代の努力を評価します。
- 高成績(優が多い)
- 教授の推薦を受けている
- 難関資格を保有している
このような実績がエントリーシートに書かれている場合、努力を評価、学歴フィルターを通過させることがあります。
それはなぜか?
企業側は優秀な学生を採用したいと考えているだけで、積極的に学歴フィルターを掛けたい訳ではありません。しかしながら、人手の問題から学歴でフィルターをかけ、一定ランク以上の大学生のみを選考対象にしています。そのため、一定ランクに至らない大学に通う学生であっても、優秀さを証明する客観的な資料があれば、積極的に選考対象としたいと考えています。
3-1.企業が考える優秀な学生とは?
企業は以下のような能力を持った学生を採用したいと考えています。
- 話の内容を瞬時に理解することができる
- 高い記憶力がある
- 謙虚で人の話に耳を傾けることができ、咀嚼・消化が早い
- 社会的儀礼を取得している
- 応答が早い
- 人に伝える能力が高い
- 文章をわかりやすく、簡潔に書くことができる
- 人の話を理解する能力が高い
- 全体をまとめて、要点を掴む力が強い
- 人から好かれ易い性格
人の才能(特性)は星の数ほどあります。
就職活動で話題に上りやすい、コミュニケーション能力(コミュ力)が高いとは、「人の話を理解する能力が高く、人に伝える能力が高い」ことです。
3-2.学歴フィルターが新卒、書類選考にしか使われない理由
学生時代の評価軸はペーパーテスト、芸術、スポーツに限られます。
学歴はペーパーテストの結果でしかなく、大学入学時点で使わなくなる能力のひとつです。もちろん、入社試験等でペーパーテストが科される場合、難関資格取得を目指す場合には必要な能力です。しかしながら、大学入学時点で基本的には役目を終える能力であることはご理解ください。新卒入社書類選考でのみ学歴フィルターを使う理由はここにあります。
人の能力は残酷なほどに不公平です。
勉強ができて、スポーツは得意、絵も上手い人がいます。東大・京大に進学する学生の一定割合は、勉強をほとんどしなくても合格します。本を一回読んだだけで、内容を記憶してしまう人もいます。このように、なんでも出来る人がいる一方、死ぬほど努力してもできない人がいます。この現実は受け入れなくてはなりません。
3-3.高学歴と、仕事ができることの相関関係
ペーパーテストの能力が高いことと、高学歴の相関性はご理解いただいたと思います。
また、ペーパーテストの能力が高いということは、「他人の言葉を理解する能力が高い」と言い換えられます。テスト用紙や教科書に書いてあること、先生が授業で説明している内容の理解が早く正確、尚且つ記憶力も高いことが想像できます。すると、ペーパーテストの能力が高いと、「仕事ができる人」と認識される能力を合わせ持っている割合も多いです。
先ほどご紹介した「テスト用紙や教科書に書いていること、先生が授業で説明している内容の理解が早く正確、尚且つ記憶力も高い」を仕事に当てはめてみましょう。
- 上司や部下、取引先の言っていることを正しく理解できる可能性が高い
- 正しく理解できることにより事務処理の無駄がなく早い
- 高い記憶力
優秀な経営コンサルタントに必須の能力が並びます。
4.まとめ、学歴フィルターは新卒書類選考時のみ利用されます
いかがでしたでしょうか?
今回、学歴フィルターがなぜ存在していて、高学歴者が高い仕事能力を持っている可能性に関してご案内しました。
学歴フィルターは新卒入社時の書類選考でのみ利用されます。
入社してしまえば、東大も日大も東海大も同じ大卒です。なお、社会人に学歴を尋ねることは失礼とされています。上司が部下の出身校を知らないことは普通です。出世した高学歴同僚を妬み、自分を貶める行いをするとは底辺まで落ちていきます。自分の不遇を学歴のせいにしてはいけません。
また、高卒と大卒には決定的な差があります。
経済的な問題はありますが、事情が許せば大学は卒業した方がおトクです。短大在学者は、就職以降の高卒扱いから逃れるため、4年生大学への編入をオススメします。この時の進学先は、難関大学である必要はありません。
難関大学卒の学歴が欲しければ、有名大学の大学院へ進学することにより、学歴ロンダリングが可能です。
ただし、この方法は理系に限り有効です。理系の修士には学歴フィルターをかけてない企業が多く、また、文系修士は逆の学歴フィルターが働いて、有名大学でも書類選考で落とされる割合が増えます。
最後に節税サラリーマンの勤務先に関してご案内します。
東京に本社がある一部上場企業ですが、企業相手の商売(BtoB)しかしていないため、一般的な知名度は非常に低いです。また、入社に際して必ずペーパーテストを行います。そのため、学歴フィルターを使う機会はありません。