こんにちは、節税サラリーマンです。
本日、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」に参加してまいりましたので、その内容に関してまとめさせていただければと思います。
目次
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」とは?
投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼らが支持する投資信託はどれか?
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
投票要件
ひとつの資格と持ち、条件を満たした場合、有効な投票となります。
【資格】投資ブロガーであること。
投資ブロガーかの判断は運営委員会で行うそうで、投資ブログではないと判断された場合、投票が認められません。
【条件】ブログに記事を公開すること。
なりすまし防止のため、運営しているブログで「投票しました」とエントリ(記事を公開)しないと、投票が認められません。
結果発表
2018年1月13日(本日)、きゅりあん(品川区総合区民会館)小ホールにて
第一部 iDeCo/NISAアンケート結果発表
rennyとセロンさん(和風な猫のお面付)が司会をされます。
アンケートの回答者:181名
性別
男性:74%
女性:26%
年齢
20代まで:12%
30代:36%
40代:46%
50代:9%
iDeCo
iDeCoの加入状況
2016年は平均して毎月1万人ほどの新規加入でしたが、2017年は約42万人が新規加入で大きな増加となりました。回答者の内訳は以下です。
iDeCo口座を使っている:64%
口座保有している年齢層は、40代が最多、以降30代⇒20代の順番。投資先は89%の方が全額を投資信託に向けている。
iDeCo利用資格なし:19%
※節税サラリーマン補足
2017/1の法改正で、原則、現役世代すべてが加入できる制度となりましたが、50歳以降になると制約が出る、60歳超ではそもそも加入資格がないなどと思われます。
iDeCo加入資格はあるが利用無し:14%
iDeCo口座作るなら、マネックス証券をお薦めしております。
iDeCoの投資先は?
1位 たわらノーロード 先進国株式
2位 DCニッセイ外国株式インデックス
3位 iFree NYダウ・インデックス
iDeCoへの要望
・積立額の上限金額の引き上げて欲しい。
・受取の税制が気になる。
・つみたてNISAに方が低コストファンドは充実している。
・加入手続きをシンプルにして欲しい。(口座開設に時間がかかる。)
・特別法人税の撤廃。(2020/3まで凍結中)
・国民年金基金連合会の事務手数料が高い。(2,777円)
・スイッチングに時間がかかる。(節税サラリーマンも大きく同意、大体7日前後)
・いちいち会社への申請が必要な点が面倒。
従来NISA
NISAの口座保有状況
・多い順番で、60代⇒70代⇒50代
・口座数:約1100万
・従来NISAを積み立て型での口座利用が、2015年⇒2016年で倍増している。
口座の稼働状況
・NISA枠(120万/年)すべて利用:約37%
・NISA枠(120万/年)7割以上利用:約50%
※節税サラリーマン補足
50%に37%は含まれておりますので、7割以上利用者が約50%おり、そのうち74%がすべてのNISA枠利用しております・
従来NISAの投資先は?
1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
2位 たわらノーロード 先進国株式
3位 世界経済インデックスファンド(セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
つみたてNISA
つみたてNISA利用するか?
・従来NISA⇒つみたてNISAへ変更:44%
理由としては、
-従来NISAよりも長期間利用できる。
-従来NISAでも積み立てたが枠を使い切れない。
-つみたてNISAが恒久制度になりそう。
-つみたてNISAの方が自身の投資スタイルと会う
・従来NISAのまま:30%
理由としては、
-つみたてNISAは金額額少ない。
-個別株式、海外ETFで利用したい
・迷っている:20%
理由としては、
-従来NISAをそのまま移行できない
-20年度、どちらが有利かわからない
・つみたてNISAでデビュー:10%
つみたてNISAで利用したい投資先は?
1位 野村つみたて外国株投信
2位 楽天・全米株式インデックス・ファンド
3位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
要望
・年間の限度額を12で割れる数字(48万など)にして欲しい
・20年で終わりではなく、制度の恒久化
・iDeCoのように投資商品の変更(スイッチング)を出来るようにして欲しい
従来NISA、つみたてNISA、iDeCoの普及に関して
・学校、会社での教育
・株価の上昇
・手続きの簡素化
アンケートまとめ
以上は、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 運営委員会 調べ」によります。
第二部 みんなの【声】を聞いてみよう!個人投資家が注目ファンドに寄せる「熱いコメント」一挙紹介!!!
多くのコメントが発表されました。上位にランキングされた各ファンドへのコメントは第三部ご参照いただくとして、節税サラリーマンが面白いと思った「熱いコメント」をご紹介いたします
先進国株式
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
たわらノーロード 先進国株式
従来、日本の金融機関が運営しているファンドの信託報酬の引き下げに際しては、新しく信託報酬の安いファンドをリリースするのが一般的でしたが、こちらは、既存ファンドで信託報酬を下げる点がすばらしい。
新興国株式
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
先進国なみの運用コスト(0.2%を割り込む)、将来にわたって信託報酬を最低レベルに下げ続けることを宣言している。
カン・チュンドさん、良い事言った!!
ここでは、カン・チュンドさんがコメントされて、節税サラリーマンが「良い事言った」と思ったコメントをご紹介いたします。
投資信託をどこで買えるか?を、提示して欲しい
通常口座で買える、つみたてNISAで買える、iDeCoで買えるなど。「三井住友DCつみたてNISA・全世界株式インデックスファンド」などはわかりやすい。過去は、確定拠出年金(DC)用、通常販売用と違うファンドだったが現在は同じファンドをあらゆる口座で買えるようになっている。
第三部 投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017
有効投票数:208名、内198名が有効ポイント
10位:iFree S&P500インデックスファンド
9位:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
8位:たわらノーロード 先進国株式
7位:eMAXIS Slim新興国株式インデックス
6位:ひふみ投信
5位:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
三菱UFJ国際投信関係者スピーチ概要
従来のeMAXISは販売会社が多くフットワークが軽くない。eMAXIS Slimの販売に関しては、紙は発行しないなどのコスト削減努力、信託報酬の引き下げに同意いただける販売会社、インターネット限定で販売していく等、コスト削減努力の結果リリースできた。
4位:野村つみたて外国株投信
野村アセットマネジメント関係者スピーチ概要
シンプル、低いコスト、マザーファンドの大きさが強みで、その内容を知ってくれたことはうれしい。また、低コストとはいえ、他のファンド同様の運用の質は維持したく、そのことを理解してもらったこともうれしい。
3位:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
楽天投信投資顧問関係者スピーチ概要
つみたてNISAを控え、強いインデックス連動性をポイントに設定した商品が好評を得られてうれしい。
2位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイアセットマネジメント関係者スピーチ概要
2013年に設定、販売開始。当時、SMDC、eMAXISの巨大な2つのファンドの存在があった。2017年、1000億円を超え、200億円以上の資金が流入、3回目の信託報酬引き下げを行った
投資家の支援があって、残高が増えて投資効率を上げる、投資家に還元し、分かち合うことを当ファンドのテーマにしている。
ノーロードなど、かっこつけた言い回しは避け、「購入・換金手数料なし」の言葉で勝負している。
最近、競合が増えた。低コスト新ファンドを販売し、時々、心が折れそうになるが、ファンドとして、ポリシーを変えるつもりはない。
1位:楽天・全世界株式インデックスファンド
楽天投信投資顧問関係者スピーチ概要
80年代に働き始めたときに、インデックス投信は、究極の投資スタイルであると教育された。ファンド運営1年生が過分な評価をいただいたのでこちらを継続したい
懇親会
その後、近隣のイタリア風居酒屋に場所を移して、懇親会が開催されました。
ブログ、twitter等で拝見している方とご挨拶させていただき、また、実際の所属紹介は避けますが、金融系官庁(ひとつしかありませんが)の方、金融商品の売り買いをお手伝いしている会社の方、金融情報を提供している会社の方、投資信託の運営会社の方等も普通にいらっしゃり、少々驚きました。
一本締めの後、定番の「蛍の光」が口笛で流れたのですが、口笛を吹いているのが、山崎 元さんで、しかも無駄に上手でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ブロガーが主体となって、実業とされる方、官庁の方を巻き込む大きなイベントに参加できたことをうれしく思い、来年も機会とスケジュールが合えば、是非参加したく考えております。
ちなみに節税サラリーマンは、2位に選ばれた、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」にiDeCoの資金40%投入継続中(毎日少額ずつ、1年かけてスイッチング)です。
ご挨拶させていただいた皆様のご紹介
リバモさん
つみたてNISA関連のイベントへの参加うらやましいです。私はいつも争奪戦負けしているので。
バカオヤジさん
以前よりtwitterで絡ませていただいておりました。しかし、ツイートめちゃ早いですよね。
けいのすけさん
お仕事柄いろいろ制約もあるなか、書籍に関する好評が素晴らしいですね。水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」、明日買いに行こうと思います。
WATANKOさん
以前よりブログ拝見しておりました。一般サラリーマンの私とは桁の違う投資をされており、これからも参考にさせていただきます。
くは72さん
初対面で「鉄」ですか?と聞いてしまい、大変失礼しました。画像が正岡子規なんですね。確か、正岡子規は脊椎カリエスだったはず。歯の二次カリエス災難ですね。
エルさん
米国個別株は全く知識がないので、勉強させていただきます。
アウターガイさん
以前よりブログ拝見しており、IR情報が最高に面白いです。
パーサモウニアスさん
非常に丁寧な記事を書かれておりますね。ご挨拶が終了直前になり、もう少しお話しさせていたきたかったです。
なお、企業などの団体に所属している方はご迷惑になる可能性があるため、割愛しております。