そもそも「インデックス」とは何か?ですが、
日本語に直せば「指標」です。
経済系のテレビニュースでは、
昨日の「経済指標」に触れることもあります。
具体的に言えば、日経平均、TOPIXなどが該当します。
ある計算手法に基づいて集計された数値が「指標」ということになります。
ポイントはその数値が継続的に統計化されている点になります。
インデックスファンドは、
その統計化した数値と連動した成果を目指す投資信託となります。
当ブログではインデックスファンドを強くお薦めしています。
その理由は節税サラリーマンに投資センスが無いことはもちろんですが、
アクティブファンドの平均的なパフォーマンス(運用手数料を含む)は
インデックスファンドの平均的なパフォーマンスを下回るというデータもあります。
今回、インデックスファンドを利用するに当たり、
目標とするインデックスの選び方に関してご説明いたします。
目次
■インデックスの利用用途
①市場の動きを把握
投資を予定している市場の過去5年間の成長度合いと、
直近半年の経過を比較検討することなどに利用可能です。
さらに、直近の値動きに関して、平均的な値上がりなのか、
一部銘柄の値上がりなのかの見極めを行えればベストです。
②インデックスファンドのターゲット
インデックスファンドを保有する場合、
そのファンドがどのインデックスをターゲットにしているかは
重要な情報です。
■TOPIXと日経平均の違い
日本市場の状況を説明する場合、日経平均が使われることが多いです。
まずは、TOPIXと日経平均の違いに関してご説明いたします。
TOPIX:時価総額ウェイトの指数
日経平均:日本経済新聞社が主宰する委員会によって構成銘柄を決定
①市場の動きを把握する指標として比較
節税サラリーマンはTOPIXの方が有用性が高いと思っております。
動きを把握するということは、過去との比較、他の指標との比較は不可避です。
日経平均は、2000年4月に50%超の大幅な銘柄入れ替えを実施した結果、
市場の平均的な変動と10%以上の乖離を生じさせた履歴があります。
反面、短期的な個別株式の売買の参考指標としては日経平均は有用です。
時価総額が大きくなった企業は、グロス金額の成長は続けていても、
成長率での鈍化は避けられません。
TOPIXの場合、こちらをそのまま反映いたします。
その点、値嵩株(ねがさかぶ)の影響を受けやすい日経平均は、
その成長率を反映しやすい指標となります。
よって、長期投資を検討されているのであればTOPIX。
短期投資を検討されているのであれば日経平均が良いのではと思います。
②インデックスファンドのターゲット
インデックスファンドの多くが、
日経平均ではなくTOPIXをターゲットとした運用を行っております。
※皆さんが検討されているiDeCo(個人型確定拠出年金)のプランを
ご参照いただくとご理解が早いかもしれません。
日経平均は株価水準の影響を極端に受けやすいです。
値嵩株(ねがさかぶ)のウェイトが高く、
特定銘柄の株価変動がダイレクトに影響を与えます。
では、TOPIXには欠点が無いかというと、そうではありません。
特定の企業、業種の時価総額が突出して大きくなった場合、
その企業、業種への依存度が高くなりすぎてしまい、
リスク分散という面で課題を残します。
また、特定企業の時価総額が高くなりすぎてしまった典型例は、
アメリカにおけるアップルでしょう。
2012年に時価総額世界最高を記録しましたが、
その当時、NYダウ30に入っておりませんでした。
仮に入れてしまうと、寄与率が20%を超える事態となり、
躊躇していたのでしょう。
その後、2015年にNYダウ30に組み込まれました。
■まとめ
インデックス、経済指標に関して、
それぞれの数値には違いがあることをご理解いただけましたでしょうか?
記事中では、日経平均に関しては
若干否定的な内容となってしまいましたが、
日本の経済状況を肌感覚として感じやすいのは日経平均だと思います。
インデックスファンドを選ぶ際の参考になれば幸いです。