以前、「30%の評価額の値下がりも、30%の評価額の値上がりも、短期間で普通に発生します」という内容の記事を書かせていただきました。
今回は、実際に節税サラリーマンが行っている、市況確認方法をご案内させていただけばと思います。
■節税サラリーマンが毎日見ている指標
・日経平均(たまにTOPIX)
・ニューヨーク・ダウ
・為替(ドル/円、ユーロ/円)
・長期金利
全部確認したいのであれば、日本経済新聞のトップページをご参照いただき、長期金利以外でよろしければ、Yahoo!ファイナンストップページで確認できます。
各項目ごと、チェックしているポイントをご案内いたします。
●日経平均(たまにTOPIX)
国内株式インデックスファンド等に投資している方は、最も気になる指標だと思います。節税サラリーマンはさらっと見る程度に留めております。
国内株式インデックスファンドを保有していないことが理由のひとつですし、機関投資家や、外国人投資家の影響が大きく、しかも彼ら都合で値動きするのは、個人的にあまり好ましくないと感じるためです。
日経平均に大きな影響を及ぼすのは、いわゆる値嵩株(一言で言うと、購入の最低金額が高い株式)になりますので、一般的な個人投資家は手が出しづらい領域になります。
値嵩株は取引単位の金額が大きくなるため、日経平均の変動には彼らの影響が非常に大きいです。
○機関投資家
組織として投資活動を行っている方で、各種金融機関や、投資ファンドまで規模もさまざまです。
○外国人投資家
その名のとおり、海外から東京株式市場に投資している方たちです。各種金融機関や、投資ファンドまで規模もさまざまです。
※こちら知っていただきたい内容のボリュームが大きいため、詳細は後述します。
●ニューヨークダウ
節税サラリーマンが最も気にしている指標になります。日本語に訳した正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」です。
最近少し下がってきましたが、2017年初頭から最大10%程度値上がりし、2017/8現在、少し下げて8%ですね。よろしかったら下記もご参照ください。
●為替(ドル/円、ユーロ/円)
外国株式インデックスファンドを保有していると、為替が評価額に与える影響が非常に大きいです。
●長期金利
節税サラリーマンは、国内の景気をダイレクトに確認できる指標と考え参照しています。
■知っていただきたい情報
●為替
わかりやすくするため、ドル/円に絞って記載いたします。通貨が値上がりする背景を考えて見ましょう。今回、2017/8/18の市況をベースに考えます。
○2017/8/18の値動き
110円前半からスタートして、109円後半で取引終了。円高傾向で推移中。
○背景にあること
・ニューヨークダウ(-274.14)1.5%程度の値下げ。
・長期金利の低下。(上記ご説明のとおり、長期金利の低下は、景気懸念あり)
・いわゆるトランプリスク。
○考察
アメリカ市場の値動きが若干弱含みであったことから、アメリカ資産の売却が進み、結果日本円を買うことになり、円高が進んだ。
●外国人投資家
東京証券取引所の60%程度は彼らが握っているといわれており、短期で株価の上げ下げを行い、その差が大きいほど、頻度が多いほど利益を上げるチャンスが増えるため、日経平均に多くの影響を及ぼします。
ざっくり6種類ほどに分類することができます。
・政府系ファンド
国レベルの大きさで資金を動かします。主に中長期投資で、いわゆるオイルマネーも含まれます。
・ファンド
投資家からお金を預かり運用します。iDeCo(個人型確定拠出年金)のラインナップで度々目にする、JPモルガンアセット、フィデリティはこちらになります。
中長期投資で、企業のファンダメンタル分析や、割安性に着目をして投資をするスタイルです。
・年金基金
日本におけるGPIFと似た組織です。年金運用が目的ですので、運用スタイルは超長期投資です。ファンダメンタル分析に基づきと投資を行っていきますが、企業の株主還元も大きな選定ポイントです。
・ヘッジファンド
大きな資金力と持ち、短期で、投機的な取引を行います。損をする個人投資家が増えるほど、彼らの利益が増えます。
・CTA
金融工学を駆使して、高スピードで取引を行います。
・HFT
超短期での狭い利ざやを狙ってます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回少々細かすぎる内容で、あまり参考にならないかもしれません。
1点だけ覚えていただければと思うのは、国内株式インデックスファンドを保有するのであれば、日経平均連動ではなく、TOPIX連動がよろしいかと思います。