女子体操パワハラ疑惑|塚原氏による朝日生命優遇、移籍誘導は事実?

女子体操パワハラ問題

こんにちは、節税サラリーマンです。

女子体操の宮川選手の記者会見、テレビ出演により、女子体操のパワハラ問題が連日報道されています。

宮川紗江選手への暴力によって、速見佑斗コーチが「無期限登録抹消」処分を受けました。

その処分軽減を求め、宮川紗江選手が記者会見を行い、その会見内で、塚原光男副会長と塚原千恵子女子強化本部長のパワハラを告発しました。

このような記事を書き始めて恐縮ですが、実際にパワハラがあったかどうかには、あまり興味がありません。また、第三者委員会でまとめられるレポートがすべての事実を反映できるとも思えません。

今回、記事にまとめようと思ったポイントは以下です。

・塚原千恵子氏が朝日生命体操クラブの創設から現在に至るまで関わっていること。

・代表選手選定に関して「朝日生命(朝日生命体操クラブ含む)」に所属する選手が優遇されているのでは?と考えたこと。

また、わかりやすい記事のまとめ方をするのであれば、宮川紗江選手の言い分、塚原光男副会長と塚原千恵子女子強化本部長の言い分を、比較していくのがベストだと思います。

しかしながら今回の記事では、朝日生命体操クラブの実情を先に伝え、その上で、宮川紗江選手の言い分をまとめていこうと思います。

朝日生命体操クラブに関して

設立から現在に至る経緯

1974年に女子体操の企業チーム「実業団女子体操競技クラブ・朝日生命」の名称で発足した。発足当初は、元オリンピック体操選手の塚原千恵子コーチと、朝日生命の社員2人の総勢3人でスタートしその後体操を通した地域社会貢献の一環として、少年少女に向けた体操スクール「朝日生命体操教室」を設立する。

1979年には「朝日生命久我山体育館」が誕生する。この久我山体育館が完成すると、男子の部員も入団するようになり、男子部門の指導者として、塚原千恵子の夫で、自らもオリンピックに団体3連覇を記録するなどした塚原光男が就任することになった。

当初は朝日生命保険の社員レクリエーションを目的に運営する「朝日生命厚生事業団」が直接経営していたが、経済の低迷による企業スポーツの縮小のあおりで体操クラブも存続が危ぶまれたが、2002年に塚原夫妻がその受け皿として「有限会社塚原体操センター」を設立、光男が校長、千恵子が副校長に就任し、その塚原体操センターに朝日生命が協賛する形で「朝日生命体操クラブ」を引き継ぐことになった。

引用元:ウィキペディア 朝日生命体操クラブ、から一部抜粋、修正しました。

朝日生命への所属の仕方

どのあたりから差が出るのか分かりませんが、日本代表レベル選手の所属表記は、下記のような表示になっています。

・朝日生命

・朝日生命体操クラブ

裏を取っている情報ではありませんが、「朝日生命体操教室」で体操を始め、選手として活躍するようになると「朝日生命体操クラブ」の所属となり、就職(スポンサー)によって「朝日生命」所属になるのだと思います。

現在の朝日生命体操クラブ

先ほど記載のとおり、現在の朝日生命体操クラブは、「有限会社 塚原体操センター」が運営しています。また、以下のコーチ陣によって指導されています。

代表兼校長:塚原 光男

副校長:塚原 千恵子

技術アドバイザー:塚原 直也

朝日生命体操クラブ認定コーチ

宮川紗江選手の言い分

・7月11日

協会の女子体操専任コーチより、速見コーチの元に7月15日から行われる代表合宿には速見コーチは参加できませんと電話で連絡を受けました。

・7月15日

代表合宿初日の練習中である15時ごろに女子強化本部長と体操協会副会長の待つ部屋へ私は1人で呼ばれました。暴力の話が出ている。あなたが認めないとあなたが厳しい状況になるのよと何度も言われ、速見コーチが除外されたあと、あなたが一番困りますよ。私はあなたの味方よと言われました。さらにあのコーチは駄目、だからあなたは伸びない。伸びないのはコーチのせい。私なら速見の100倍は教えられるとも言われました。

・7月16日

私は一睡もできず、もう気持ちも限界だと思い、強化本部長にこれ以上精神的に限界です。帰りたいですと申告しました。それはあなたのわがままよと言われ、それ以上は言えず、仕方なく合宿に残りました。

・7月20日

強化本部長付き人の方から今後速見コーチとは練習できなくなる。朝日生命で練習できるし、NTC(節税サラリーマン補足、ナショナルトレーニングセンター)で練習する場合は専任コーチが来てくれるからと言われ、合宿最終日の21日には朝日生命の寮も1つ空いているから、そこを使ってもいいのよ。朝日生命からも近いし、朝日生命で練習をすれば本部長もいるからとも言われました。そのときに専任コーチの電話番号を受け取りました。これはまだ速見コーチの聴取すら行われていない段階です。

最初から速見コーチの過去の暴力を理由に、速見コーチを排除して朝日生命に入れる目的なんだと確信に変わりました。とにかく絶望的な気持ちになり、何がなんだか分かりませんでした。7月15日から21日までの合宿中、複数のコーチが本部長に呼び出され、速見コーチの暴力を見たって言いなさいと何度も迫られていたとあとで耳にしました。その後の調査にも幾つも納得できない部分がありました。

引用元:THE PAGE 体操・宮川紗江選手が会見(全文1)速見コーチと五輪へ再スタート切りたい、から一部抜粋、修正しました。

2020東京五輪特別強化選手

8月31日放送された、日本テレビ系情報番組「スッキリ」(月~金曜・前8時)に、宮川紗江選手が生出演しました。

番組内で宮川紗江選手は、「東京五輪に向けての2020の特別強化については不明な点がいくつもあって、そこに関しては順位関係なく不平等な問題になっているので、改善した方がいいと思います」と提言しました。

「2020東京五輪特別強化選手」は東京五輪のために、リオ五輪が終わってからできた制度、同制度を作ったのは塚原千恵子本部長です。

「2020東京五輪特別強化選手」になるためには、トライアウトを受けて選抜される仕組みです。

問題は、トライアウトの結果、選ばれた選手が全日本選手権で予選通過しない選手や、全日本選手権に出場できないジュニアの選手もいます。ジュニアの大会で優秀な成績かと言えば、そうではないケースが多いです。

「2020東京五輪特別強化選手」が「ナショナル選手」よりも優先的に海外派遣をされたり、全日本選手権の予選を通過していないのに、推薦枠で全日本選手権に出場出来たりということがあります。

当初は、宮川紗江選手自身が「2020東京五輪特別強化選手」に選ばれていなかった(正確には推薦されて断っていた)ことから、能力は劣るが「2020東京五輪特別強化選手」を優先したことで、2年連続で海外派遣に行けず、ナショナルトレーニングセンターの利用制限もかけられます。

塚原千恵子本部長から、「2020東京五輪特別強化選手」に入って欲しいと何度か言われ、家に電話がかかってきたこともあり、その見返りとして、優先的な海外派遣と、ナショナルトレーニングセンター利用の提示があったようです。

先ほど記載の通り、「2020東京五輪特別強化選手」はトライアウトを受けて、選抜される仕組みのはずですが、入って欲しいと塚原千恵子本部長から連絡が来るあたり、ルールを逸脱している印象があります。

宮川紗江選手自身は、リオオリンピックに出場するほどの実力の持ち主で「ナショナル選手」です。「ナショナル選手」の定義やメリットを正確に知ることが出来ませんでしたので、詳細は割愛しますが、日本体操協会のホームページを見ると、「2020東京五輪特別強化選手」の方が上位に位置付けられている印象があります。

女子体操パワハラ問題-ナショナル選手1

ちょっと見づらいので、拡大します。

女子体操パワハラ問題-ナショナル選手2

朝日生命体操クラブの選手が優遇されている?

ここでは、「2020東京五輪特別強化選手」と「ナショナル選手」を比較してみます。

2018年(72回)全日本体操選手権大会の個人総合決勝の順位、決勝に進めなかった選手は予選の順位で表示します。

氏名 所属 2020東京五輪特別強化選手 2018年度体操競技ナショナル選手 2018年(72回)全日本体操選手権大会 2018年(72回)全日本体操種目別選手権大会
個人総合予選 個人総合決勝 平均台決勝 ゆか決勝 段違い平行棒決勝 跳馬決勝
村上 茉愛 日本体育大学 1 1 1 1 6
寺本 明日香 レジックスポーツ/中京大学 2 2 2 2 2
畠田 千愛 セントラル目黒 8 3 4 8
杉原 愛子 朝日生命 4 4
梶田 凪 山梨ジュニア体操クラブ 6 5 6 3 3
宮川 紗江 株式会社Rainbow 5 6 7 7
内山 由綺 早稲田大学/スマイル体操 7 7
中路 紫帆 戸田スポーツ/クラーク高 13 8
畠田 瞳 セントラル目黒 3 9 4
中村 有美香 日本体育大学 16 10 5
湯元 ゆりか ならわ体操クラブ 15 12 8
塙 颯香 フジスポーツ/東京学館 10 14
大口 真奈 大泉スワロー体育クラブ 19 21
桒嶋 姫子 朝日生命 21 22
新田 いずみ 中京ジムナスティッククラブ 29 予選敗退 8
山田 千遥 朝日生命体操クラブ 37 予選敗退 6
豊田 望 大泉スワロー体育クラブ 41 予選敗退
清遠 実生 なんば体操クラブ 65 予選敗退
宮田 笙子 ディナモ北近畿体操クラブ 出場なし 出場なし 5

※2020東京五輪特別強化選手と、ナショナル選手双方に選ばれていて、所属表記が異なる場合は、2020東京五輪特別強化選手を優先させました。

表にしてみると一目瞭然です。「2020東京五輪特別強化選手」よりも「ナショナル選手」の方が優れた成績を残しています

また、「ナショナル選手」ではない「2020東京五輪特別強化選手」は7名いますが、その中に「朝日生命」、「朝日生命体操クラブ」所属の選手が2名います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

小さい頃、体操競技をテレビで見ていると、「朝日生命体操ク(当時のテレビ放送ではこのように短縮していた)」の選手ばかりだな~と思っていました。

本記事でご案内の通り、「朝日生命体操クラブ」事実上消滅し、その名称のみが「塚原体操センター」で運用されています。

杉原 愛子選手のように優秀な選手を輩出している体操クラブですので、今後も存続して欲しいと思うとともに、「朝日生命体操クラブ」の看板は下ろした方が良いと思います。

選手は「塚原体操センター」所属として活動すれば良い訳ですし、塚原夫妻が日本体操協会の幹部と、体操クラブ運営の二足のわらじを履いていることも、より明確になります。

塚原夫妻が日本体操協会の幹部として残るのであれば、適切な選手選考(朝日生命所属の選手を優遇しない)を行っていることを明確に提示していけば良いと思います。

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